2017年12月22日金曜日

高橋まつりさん

連日雨、そして雨雲の多い、雨季真っ盛りのハワイです。

今日は日本で起きた事件について語ります。ニュースを見て、僕がとても気になった事件です。

その事件とは電通の社員だった高橋まつりさんの事件です。24歳だった高橋さんが毎月100時間以上の残業を強いられ、のちに自殺したのは皆さんもまだ覚えてるのではないでしょうか。

電通ほどの会社が、社員が自殺する迄残業させてる事は先進国の一流企業とは思えません。しかも労働基準法違反で裁判にて罰せられた金額がたったの50万円でした。人一人死ぬまでこき使ってたったの50万!しかも個人ではなく会社に対してです。電通の社長は「当社はこの判決を厳粛に受け止め、、、、」とコメントを出してたけど、裏ではシャンペンで乾杯してたはず。僕から見れば殺人を犯した人間が無罪を勝ち取ったのと同じです。 

もし同じような事件がアメリカで起きたら確実に50億の訴訟になったはず。亡くなった本人もそうですが、同じように残業を強いられた連中が次々と手を挙げたでしょう。ここぞとばかりに多くの人が訴訟に便乗したはず。高橋まつりさんだけの事ではなく、電通の体質がそうであり、同じように100時間以上の残業をしてた社員は他にもいるはずだから。百歩譲って、もし高橋さんだけがこのような残業をさせられてたのなら、これはパワハラであり、その状況を見てて、何もしなかった上司は第二級殺人罪で裁かれなければいけません。

24歳の女性が100時間以上の残業を毎月行い、寝る時間もないのに、上司は何で何もしなかったのだろう?日本では(もしくは電通では)これくらいの残業は当たり前だからなのでしょうか。それとも未だに上司が帰る前に帰れないという古い風習もあるのですかね?とにかくこれら全て時代遅れ。このような事件を起こした会社は徹底的に叩かれないと何も変わりません。億単位の罰金を受けない限り、絶対に今後ものらりくらり同じ事をやり続けるでしょう。

アメリカでは。よほどアンダーグランドじゃないかぎり残業代は絶対に払われます。残業代は通常のレートより高くなるので、ある意味残業は美味しいのです。しかし、割高の残業代を会社は出来れば出したくないので、仕事がない限り、上司は社員に定時に帰るように言います。逆に定時に仕事が終わらず、連日4~5時間も残業しなければいけないのは、その社員に与えられてる仕事量が多すぎるからで、会社がもっと社員を増やさないといけないのです。社員のせいではなく、会社の責任なのです。

ちなみに僕の働く撮影業界では1日10時間以上からが残業となり、10時間から12時間までが通常の1.5倍。12時間以上は2倍になります。例えば1日$200貰ってた場合、10時間以降は時給$30、12時間以降は時給$40になります。また6時間おきに必ず30分の食事をさせないと、meal penalty (ミールペナルティー・食事をさせなかった事に対して発生する罰金)が発生します。


決められたルールを日本人はアメリカ人よりも遥かに守る事が出来ます。なのになぜこういうベーシックな事(人を死ぬまで使わない)が改善されないのか、、、。それは罰則が軽いからではないでしょうか。現状では今後も日本ではこういう事は起き続けるでしょう。

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