2018年6月23日土曜日

不法移民問題

不法移民が徒歩で来れないハワイは、ほぼ無関係なので、ハワイに住む人達がどれだけ不法移民問題の事を考えてるかは判らないのですが、不法移民問題はアメリカ本土、特にメキシコとの国境線に面してるカリフォルニア州、テキサス州、アリゾナ州、ニューメキシコ州などに住む人達には切実な問題なのです。

僕は南カリフォルニアで育ったのですが、当時でも(1980年代初頭)、朝、大きめの交差点などに20~30人程のメキシコ人が集まり、日雇いで雇ってくれる人が声をかけてくれるのを待ってた光景を覚えています。

日本にも不法移民はいるはずです。しかし、彼らが不法移民だと分かったらすぐに誰かから警察に通報されて、逮捕、強制送還に成ると思うのですが、ここアメリカでは不法移民があまりにも多すぎて、手が回らない状態なのです。

それどころかブッシュ大統領が任期中に「不法移民でも車の免許を取れるようにするべきだ」と発言した時には開いた口がふさがりませんでした。トランプ大統領が不法移民を全て強制送還すると発表した時は、テレビに違法移民の家族が出てインタビューに答えてましたが、テレビに出てるのに、なんで移民局に捕まらないのかまったく理解出来ませんでした。

違法で入国したのなら、母国に送り返されて当たり前というのが僕の考えです。この部分はトランプ大統領を支持しています。

現在のアメリカの法律では、たとえ不法移民の子供でも、アメリカで生まれたのであれば、アメリカ国籍を取る事が出来、親が強制送還されても、米国籍を持つ子供はアメリカに残る事が出来ます。又、子供の頃に親に連れられ、違法でアメリカに入国した子供達に関しては、一定の条件(高校の卒業証書や米国で育った証明書など)を満たせばアメリカに残る事が出来るのです。

しかし、これを「親子を引き裂いてひどい!」とか言う人たちがいます。僕からしたら、親子が別れたくないのなら子供も母国に帰れば良いのではと思うのです。親子が引き離されるのはアメリカの問題ではなく、もともと違法でアメリカに来た親の責任なのです。なのに、親子が引き離される部分をセンチメンタルに訴えるのは違うと思うのです。

それから、違法でアメリカに入国した移民が、どうやって部屋を借りたり、仕事を得れるのかも謎です。アメリカでは社会保障番号があり、(現金でもらうような仕事はもちろん大丈夫ですが)まずは社会保障番号を取得しないと、普通には仕事が出来ません。なのでたぶん最初は現金の仕事を探すのでしょう。ここで僕が1980年代にみた光景につながります。

また、家を借りる際にはアメリカではクレジット・ヒストリー(過去のクレジットカードの返済記録に基づきランク付けされるシステム)を確認されますが、違法移民なら当然クレジットカードなどないだろうからどうやって家もしくは部屋を借りれるのでしょうか?

違法移民でアメリカに入国しながらも、最後には裕福な家庭を作る人もいるでしょう。しかし、それはほんのほんの一握りであり、殆どはアメリカに来ても楽な生活を手にする事はできず、最終的には低所得者で終わり、アメリカ政府からの援助を受ける事に成り、これが大問題なのです。違法で入国して来たのうえに、政府は保護せねばならない=そのお金は国民から出てるのです。

これまでの国境警備がどの程度の物なのか僕はわかりませんが、数多くの違法移民が越えて来てるのだから、決して完成度の高い物ではないのだと想像します。だからトランプ大統領は壁を強化すると言ってるのでしょう。実際、壁を強化し、国境警備員を増やした事で不法移民のアメリカ入国は減ったみたいです。しかし、壁を作ったところでこの問題は終わりません。壁のメンテ、警備員など、永遠にかかる維持費を国民は払わないといけないのですから。



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