2018年10月12日金曜日

ストライキ

日本の京屋ホテル&リゾートが所有し、マリオットの運営するホテル5軒(シェラトン・ワイキキ、ロイヤル・ハワイアン。モアナ・サーフライダー、シェラトン・プリンセス・カイウラニ、シェラトン・マウイ)の従業員(約2700人)がストライキを起こし、4日目に突入しました。

ストライキを起こしてるのはハウス・キーピング(部屋の清掃)などを行う従業員。彼らがストライキを起こした事により、部屋の清掃が全てストップしてしまい、滞在者は部屋を掃除してもらえず、タオル、トイレット・ペーパーなどは自分でロビーまで取りに行かないといけない状況で、滞在者の中にはホテルに全額~半額返金を要求してる方もいるそうです。

ストライキを起こしてるのは末端の従業員。彼らは一人では何も出来ないので、組合を組み、大勢で雇用主に交渉します。今回ストライキを起こしてる大部分は英語が殆ど喋れない人達です。(ハウスキーピングでは部屋の清掃を宿泊客が出て行ってから行うので英語をしゃべれる必要があまりないのです)

組合側は交渉が決裂、もしくは進まないのでストライキを起こしたとの事ですが、ストライキを起こすのは交渉を有利にする為です。経営側が困ってる時こそ交渉を有利に進めるチャンスなのです。

ストライキを起こしてる従業員はホテルの経営状況など全く理解しておらず、考えてるのは自分の事のみ。組合を組む事により、個人が企業相手に交渉出来る事は素晴らしいですが、同じような事を何度も繰り返してたユナイテッド航空は2002年にとうとう倒産しました。(2010年にはコンチネンタル航空と合併し復活)

アメリカ人はとにかく変な文句が多い。なんに関しても、まずは人のせいなのです。賃金に不満なら何故別の職場を探さないのでしょうか?奴隷のような賃金ならともかく、労働基準法で決まった最低賃金のラインはクリアしてる。それを不当な賃金だと思うなら、辞めて別の所へ行けば解決じゃないのでしょうか?

残念ながら、彼らの殆どが賃金の高い職場へ行く能力がないのです。だから雇用されてる職場で愚図るのです。

僕は日本のホテル事情を知りませんが、万が一、賃金の交渉がまとまらなくても、清掃員がホテルの前をノロノロと12時間以上歩き続け、ホテルに入ってこようしてる車を故意にブロックしたりする事はまずないのではないでしょうか?例えストライキを起こしたとしても、残った従業員、もしくはアルバイトを雇い、部屋の掃除などを何とか行うと思うのです。何故なら働く者の「志」は日本人のほうがアメリカ人より高いから。

追記:10月14日。今日もロケで撮影隊をプリンセス・カイウラニに迎えに行きましたが、ストを起こしてる従業員は朝7時からメガホンで大声を出し、」ホテルの周りをゆっくりと歩いていました。

追記:2 10月20日。依然ストライキは続いており、10月26日か10月27日に双方が交渉を開始するとアナウンスされました。

0 件のコメント:

コメントを投稿